どうも青尻です。
ホテルやバーが好きでかなり詳しいのですが、
今回は『ボトルキープ』について簡単な記事を。
実はボトルキープのサービスに関する案内や説明のあるホテルのサイトは少なく、実際のところボトルを買う意思を示したときに初めてスタッフから説明をされるのがほとんどです。
一流ホテルにボトルキープしたいけどどんなシステム?
って大人ぶりたいのにこんなの人に聞くのは恥ずかしいと思うのでそんな方々のためにご紹介します。
5つ星の一流ホテルには必ずバーやラウンジがあります。
その形態はホテルやブランドごとに様々ですが、大人の男性なら自分の選んだお気に入りの一流ホテルのバーにキープボトルを持っておくなんていうのもひとつ男の格をあげてくれるポイントになりますよね。
まずはホテルバーの入店
「そもそもホテルのバーっていつ行くの?」
「行きたいけど行ったことがない。」
「泊まってなくてもいけるの?」
など、まずはホテルバーを利用するにあたって。ってところから触れていきたいと思います。
そもそも泊まってるときに行くものだと思っている方。それは違います。
もちろん利用者には宿泊客もいますが、宿泊していない人がほとんどでしょう。
ホテル用語的に言うと、
『Stay Guest(=宿泊客)』か『Walk-in Guest(=一般客)』なんて言います。
ステイゲストとウォークインゲストの大きな違いは、ステイゲストにはカバーチャージ(テーブルチャージ)が発生しないことです。
カバーチャージの発生条件はホテルによってまちまちです。
- 生演奏があることが多いのでライブのある時間帯の利用はミュージックチャージが発生。
- そもそも入店料、テーブルチャージとして(基本的には夜のバータイム)発生。
カバーチャージっていくらくらい?
大体相場は1,500~2,500円くらい。
有名どころを軽く一覧で紹介します。
ホテル | バー | チャージ(チャージ対象外) |
リッツカールトン東京 | ザ・バー/ザ・ロビーラウンジ | 2,500円(宿泊客) |
コンラッド東京 | トゥエンティエイト(バー&ラウンジ) | 1,800円(宿泊客、レストラン利用客) |
グランド ハイアット東京 | マデュロ | 2,000円(記載なし) |
パーク ハイアット東京 | ニューヨーク バー | 2,500円(宿泊客) |
アンダーズ東京 | ルーフトップバー | 2,000円(宿泊客) |
ザ・ペニンシュラ東京 | ピーター バー | 無料 |
東京の主要ホテルのチャージ一覧記事も作ったのでそちらでご確認ください。
どこも生演奏に伴うミュージックチャージ、またその演奏が開始する20時前後がチャージの掛かり始める時間帯のようです。
チャージで2,000円か。。。と思うかは人それぞれですが、綺麗な夜景が見られて、上質な空間の中、生演奏を楽しむ。と思ったらそれなりに対価のあるチャージだとは思います。
さて、なんとなくホテルのバーを利用する心構えができてきたところで、本題に入ります。
ボトルキープのシステム
最初に述べたように、実はボトルキープに関しての細かい内容って、本当に実際にボトルキープしてる人にしかわからなかったり、むしろしている人も把握できずに、スタッフが勝手にサービスをしていることも多いのです。
でもボトルキーパーには、いろんな恩恵があるのです。
【ボトルキープの恩恵】
- ボトルキーパーはテーブルチャージが掛からない。
- ソーダやミネラルウォーター、ロックアイスなどが何杯でも無料。
- ボトルキーパー用のメンバーズカードをくれる。
- 本来何度も通ってなっていくのが普通だが、ボトルキープすることでバーの重要顧客に一気になれる。→ホテルスタッフが名前で呼んでくるようになる。
他にもホテルによってサービスはあるかもしれませんが、大体共通しているのはこの辺りでしょう。
順を追って説明しますが1番目指すところは4つの恩恵のその先の恩恵です。
ボトルキーパーはチャージが掛からない。
これは1番わかりやすい恩恵です。
ボトルキーパーは宿泊客と同じで毎回入店時に生演奏時間帯であろうとチャージは掛かりません。
これだけで毎利用で2,000円くらい浮くんです。
ソーダ、ミネラルウォーター、氷がいくらでも無料
ソーダやミネラルウォーターと言っても幅広く、ペリエなどのスパークリングウォーターや、スティルウォーターから、中にはトニックやジンジャーエールまで無料のところも多くあります。
これがなにを意味するかというと、ウィスキーをキープしているとして、それでハイボールを頼もうが、ロックを頼もうがジンジャーハイボールで頼もうが無料。
更に、裏技的なことを言えば、ジンやウォッカをキープして、ジントニックや、モスコミュールを作ってもらうのも無料。
「キープしているボトルをベースに使ってなにか彼女にカクテルを」なんてこともできちゃうんです。
その場合はちょっと料金はかかるかもしれませんが、それでも割安料金になると思います。
すごくないですか?
まあでもジンやウォッカは安いものはだいぶ安いですからちょっといいプレミアムウォッカとかをボトルで入れるくらいが常識ですね。
あまり安いスピリッツはボトル売りはしてないと思った方がいいです。まあ当たり前ですね。
ボトルキーパー用のメンバーズカードがもらえる
ボトルキープすると管理番号か名前の書かれたメンバーズカードがもらえます。
このカードを次回からの利用時に掲示します。
入店して席に着いたらメンバーズカードを出す。
するとキープしているボトルキープを持ってきてくれるんです。
これはかなり格好いいです。笑
しかしこれは優越感に浸れるくらいで、重要なのは次の恩恵に繋げることなんです。
バーの重要顧客になれる
5つ星クラスのホテルには我々利用者側にもランクみたいなものがあり、しっかりと全部署で共通管理されています。
本来は何度も行儀よく通って、それなりにお金を使い、スタッフと会話していったりするなかでホテル側からみた顧客ランクが上がっていくんです。
それなりになんて言いましたが、年間100万とかの数字ではなくその何倍何十倍というお金をホテルの利用で支払っているような人がが本来そうなっていくのですが、
ボトルキープするだけでバーの重要顧客→ホテル全体の重要顧客へと簡単にランクアップできるのです。
もちろんボトルキープしてからもなるべく頻繁に通う必要はあります。
だからさっき行ったメンバーズカードを見せてボトルを出してもらうのではなく、入店して顔を見せた時点でボトルを用意してくれるくらいになることが重要なんです。
そのためには、利用頻度ももちろんそうですが、スタッフとのコミュニケーションをよくとることです。
そうするとボトルキープした際の情報をスタッフがまたチェックし直したりして自然と名前で呼んでくるようになります。
まずは名前で呼んでもらえるようになることが、一流ホテルの大人へのステップです。
そうなると、さっきの恩恵だけではなく、そのプラスαのサービスをしてくれるようになってきます。
それがホテルマンのサービスというものです。
ボトルキープの価格帯
気になる値段ですが、
一流ホテルでウィスキー一本入れるとなるとやはりそこそこの値段はします。
安いもので大体相場25,000円~30,000円くらい。
上は上げたらキリがないのですが、1本500,000円くらいまではどこも普通にあると思います。
しかし、「3万も高いなぁ。」と言う方は、
ここでも裏技。
メニューに1ショットの価格とボトルの価格の両方の値段が書かれているウィスキーと、ショットの価格しか書いていないウィスキーがあったりします。
ボトルの価格が記載されているウィスキーは言ってみればバー側がボトル購入でオススメしたいお酒。
高いお酒ということです。
じゃあボトルの価格が書いてないウィスキーはダメなのかというとそうではありません。
先程ジンやウォッカのスピリッツの購入の例を挙げたのも一緒で、メニューにボトルの価格が書いてないお酒をキープするのもOKです。
まずは、ショットの料金で自分の手に届きそうなお酒をピックアップし、スタッフに「◯◯はボトルでいくらですか?」と聞いてみるといいかもしれません。
そうすると、安いウィスキーであろうとスピリッツであろうと値段の掲示はしてくれます。
ただ、あまり安いものをキープしてもそれ相応のサービスしか得られませんよ。
もちろんそのお酒のランクがゲストのランクにもなってきますからね。
まあでも特にウィスキーで言えば、一流ホテルに置いてあるものはいいものばかりなので、安いものがそもそもないんですけどね。笑
うまく選べば2万円くらいでキープできるかもしれません。
キープボトルの保管期間
キープしたボトルはどこのホテルもだいたい3ヶ月間がキープしてくれる期間ですね。
でもこれは本当に一応の期間掲示です。
本当に3ヶ月で破棄するとこなんてまあ99%ないでしょう。
基本は1~2年くらいは保管してくれますよ。
ただ期間を設けておかないとボトルを購入してからずっと来てなかった人が何年か後にいきなりきて、「もうこないと思って処分してしまった」では問題になるし、期間があると「その間にたくさん行こう」という気持ちも起きますからね。
まあ最初の3ヶ月で数回行っていればその後何年かはたぶん大丈夫です。
更に言えば、いいウィスキーであればあるほど、封を切ってから飲み切るまで3ヶ月くらいがベストなんです。
「美味しいうちに楽しんでほしい。」そんな意味での3ヶ月ですね。
まとめ 利用例
ここまでの話を聞くと一回ボトルキープしたらその後の利用はタダじゃん!と思うかもしれませんが一応違うので補足として例を挙げておきます。
ボトルキープすると、まあ管理費・利用料として毎回1,000円ちょっとは会計があります。それでもかなり安いですね。
参考例としての利用例とその会計額をボトルキープの有り・無しパターンで比較。
普通に2人で行ってハイボールをそれぞれ頼んだ場合の会計は、
(チャージ: ¥2,000×2) + (ハイボール: ¥2,000×2)
=¥8,000 別途サービス料・消費税が掛かるので1杯飲んだだけで1万近くします。
高いですねー。
ボトルキーパーが2人で行ってそれぞれそのボトルのハイボールを頼んだ場合の会計は、
この場合ボトルキーパーはどちらか1人で大丈夫です。
(チャージの代わりに利用料 : ¥1,000×2) + (ハイボール : 無料)
=¥2,000 別途サービス料・消費税が掛かっても¥2,500円程。
しかもこれが何杯飲んでも同じ値段でペリエなどのミネラルウォーターも何杯でもサービス。
ホテルスタッフもVIPとして気に掛けてくれる。
やっすいですねー。笑
おわかりかと思いますが、行けば行くほど元を取れるサービスなんですよ。
終わりに
いかがでしたか?
なんか聞きにくそうなことはある程度書いてみましたが、こんな時はどうなの?っていうのが他にあればコメントか問い合わせ頂ければお答えします!
自分の行きつけのホテルバーをこれを期に作ってみては?
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